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~美肌へ導くQ&A~【汗の悩み(脇汗/手汗)】

2023.06.15美容

Vol.2 夏を迎える前に! 「保険適用で治療する汗の悩み」

保険適用/自費診療/脇汗/手汗

Q1「暑くなると脇汗が気になります…。汗の悩みも皮膚科でOK?」

多量の脇汗がある方は、制限される生活や精神的な苦痛を感じることがあります。脇汗が明らかな原因がなく半年以上続いている場合、下記の診断基準6項目の中で2項目以上当てはまれば、「原発性腋窩(げんぱつせいえきか)多汗症(たかんしょう)」の可能性が高いです。ただし、25歳を過ぎてから多汗の症状が現れた場合は、甲状腺疾患など別の病気が存在する可能性もあります。汗も病気のサインですから、気になる方は皮膚科専門医を受診ください。また、2023年6月1日から手汗の治療もできるようになりました。

【診断基準をcheck】
☑最初に症状が出るのは25歳以下
☑左右の脇両方で同じように発汗がみられる
☑睡眠中は発汗が止まっている
☑1週間に1回以上多汗の症状がでる
☑同じ疾患を持つ家族がいる
☑脇汗によって日常生活に支障をきたしている

Q2「保険適用されるの? 治療法も教えてください!」

主な治療法としては、塗り薬や注射薬、手術などがあります。中でも、脇汗に有効な健康保険適用の塗り薬として「エクロック®ゲル」と「ラピフォート®ワイプ」があります。2023年6月1日からは、手汗の塗り薬「アポハイド®ローション」も処方可能となりました。汗は交感神経が発汗の指令を出し、それを受け取ったエクリン汗腺から出ます。各塗り薬はこの指令をブロックすることで、発汗を抑える効果が期待できます。使用法は下記の通りです。

【check】
● エクロック®ゲル
日本で初めて健康保険の適用が認められた塗り薬。脇の水気をよく拭き取ってから、アプリケーターの上面に薬液をのせ、1日1回両脇に塗布します。

● ラピフォート®ワイプ
個包装でワイプ製剤なので、簡便かつ衛生的に使用でき、旅行などのお泊り時にも便利。1日1回、1枚を使って両脇に1回使いきりで塗布します。

● アポハイド®ローション
日本で初の手汗の保険適用薬。就寝前に両手掌全体に塗布し、起床後水で洗い流します。

Q3「ズボラな私は毎日薬を 塗るのが面倒で…」

汗の出る範囲をマークして、約30カ所ほど注射する点をまんべんなく決めます

毎日の薬塗りが面倒な方や通院回数を減らしたい方には、「ボトックス®注用」がお勧めです。この注射はボツリヌス毒素が神経と汗腺の接合部における伝達を阻害することで、汗腺の発汗を抑制します。ボトックス®注用は、健康保険の適用が認められる唯一のボツリヌストキシン注射で、一度の注射で個人差はありますが、約半年程度の効果が期待できます。注射前に痛みを軽減するために麻酔クリームを塗布し、片方に約30カ所ずつ打つ必要があります。当院での注射は10分程度で済みます。

さおり先生からのAdvice!

脇汗を抑える治療をすることで「着たい服が着られるようになった! もっと早くに治療すればよかった! 」と皆様大変喜んでくださいます。汗はしっかり治療をすれば抑えることが可能です。早めのご相談、治療で“ ストレスフリー”な夏にしましょう。

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